2013年4月25日木曜日

中小企業金融円滑化法と与信管理

こんにちは。ネットde会計ブログ「起業家のための経営玉手箱」に
お立ち寄りいただきありがとうございます。

このところ頻繁にニュースでも話題になっている
中小企業金融円滑化法
実際、直近3か月間の倒産件数をみても
過去20年間で最も少ない件数で推移していることから、
「中小企業金融円滑化法」など様々な金融支援効果で
倒産が抑制されていることが分かります。

そして金融機関からリスケをしてもらっている経営者の方は
この円滑化法が終了した今年の3月31日以降も大丈夫だろうか?
ということが最大の関心事になっていると思いますが、
売掛金がある会社が資金繰りを考える上ではもう一点
取引先は大丈夫だろうか?
という点にも気を配る必要があります。

当たり前のことですが、売掛金がきちんと入ってくる前提で
組まれている資金繰りは、取引先が倒産してしまうと
連鎖倒産を引き起こしかねません。
いまは会計業界に身を置いていますが、法律事務所に勤務していた頃は
連鎖倒産に巻き込まれた企業さんをいくつも見てきました。

そこで与信管理を。
といったところで、中小規模企業では取引先の財務資料が
すぐに手に入れることは難しいものです。
そこで、これまでの経験から、いくつかのチェックポイント
今回はお伝えしたいと思います。




◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 1.実際に当該会社の前まで行き、会社の様子を目で見て確認する。

 2.社員の勤続年数。とくに経理社員が居つかないのは危険です。

 3.支払日は一定か。資金繰りが厳しくなると乱れます。

 4.取引銀行の変更の有無。
   正常な取引関係があればメインバンクを変えることは少ないです。
   (※ネットバンクは手数料の安さからコスト削減の一環で
     使われることがあるので一概には言えませんが。。。) 
 
 5.当該会社のまわりで倒産等になった会社があるか。 
   あった場合、多額の貸倒れを負っている可能性もあります。 
 
 6.経営者の経理能力。
   意外かもしれませんが、経理の重要性を認識している経営者と
   認識していない経営者では、まったく違います。

 
 7.調査会社に当該会社の情報がある場合、簡易的な有料サービスを
   確認するのも一つの方法です。
◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ちなみに会社謄本に記載のある資本金は関係ありません。
多いから安全という認識は捨てましょう。
また登記事項が頻繁に変更されている場合は、事業上
問題が生じている可能性もあり、債権回収に影響がある場合も
ありますので注意した方が良いかもしれません。

チェックポイントは他にも多くありますが
取引先に売掛金があり、少しでも不安に思ったら
まずは上記の点を中心にチェックしてみてはいかがでしょうか?

なお入金が長期間遅れた結果、回収を諦めて売掛金を会計上
損失計上しても、税務上の損失にするためには別に要件があります。
この要件を満たさないと損失として認められない可能性が
ありますので注意が必要ですね。

※本稿に関する監修  番匠伊藤税理士法人